UTAU-BLOG 3

by YOSHIKI HORITA from iMAGINATIONS

Kirtan 日本におけるカナ表記について

 

思えば数年前まで、日本でKirtanという言葉を聞くことは、決して多くありませんでした。

時は流れ、昨年後半には、Kevin James、Daphne Tse、そして僕の師であるGina Salaと、世界的に著名なKirtanistが続けざまに来日。そこへ本当にたくさんの方々が集うという、胸の奥が熱くなるような場の中で、なんというか、あたらしい幸福感に包まれていました。

僕のスタジオMorning Lightsや、facebookへの問い合わせも、特にこの二、三年はKirtanについてが大幅に増えました。インド滞在中の他は、長い間ひとりで、あるいは少人数で行なってきたことが、年を重ね、少しずつ、仲間との時間になってまいりました。個人としては、行ないも気持ちも始めた頃と変わりませんが、日本でも多くの方にとって大切なものとなっていることを、嬉しく見つめているところです。


さて、以前は日本で「キルタン」と表記されていることが多かったのを、ご存知の方もいらっしゃると思います。最近では、よりインドでの発音に近い「キールタン」表記が多いようです。時々質問も受けるのですが、このように説明をしています。つまり、かつてKirtanの機会を知るには、自分がそうだったように、おそらく「キルタン」表記のほうが見つけやすかったと思うのです。そのため僕も、シェアを始めた頃から慣習的にそうしておりました。

ここ数年の日本におけるKirtanの広がりは、正直、全く予想がつかなかったものです。けれど現在、自然な流れの中において「キールタン」表記のほうが、より多くの方にとって出合いやすい機会となるのであれば、交通整理といいますか、揃えてゆくのがよいのだろうと感じています。以前から少し気にはなっていたのですが、遠征中の立春の日にふと思い立ち、久しぶりに帰宅した今日さっそく書かせていただいた次第です。


今年は「新月のキルタン」が定期開催を始めて6年目、毎月の練習会「キルタンのリードをしてみよう」が3年目。どちらも春からは名称をあらためてまいります。当然ながら内容は何も変わりません。今後もみなさんと美しい祈りの時間をご一緒できれば幸いです。

ところでYogaもまた「ヨーガ」と「ヨガ」表記があることはみなさんご承知の通りで、神様の名であっても、例えばシバとシヴァ、サラスワティとサラスヴァティ、文字は違えどもちろん同じです。自分としては表記へのこだわりが余りないのですが、今後さらに多くの方にとって役立つように、このような表明をさせていただきました。ともかく大切なのはその本質であるというのが僕の考えです。

何より、こういったお知らせをできるほどに、日本でKirtanが広がっている状況が本当に幸せです。お読みいただき、心よりありがとうございました。

om tat sat

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今年も、もうすぐインドへ出発です。

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