2021年3月 オンライン特別講座『声のレッスン インテンシブコース』第二期
2021年3月6日から、全6回の連続講座『声のレッスン インテンシブコース』オンライン第二期が始まります。(講座に先がけて行われるオリエンテーションは2月28日)
タイトルが示すとおり、声の可能性をひらき、活かしていくためのインテンシブ = 集中的な学びです。
2019年に神戸spaceわにで行なった第一期コース終了後、計画されていた第二期が、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて延期になりました。大人数が密室で声を出すには微妙な時期、ですが根幹となる基礎は画面からも伝えられると信じ、オンラインバージョンとしてまとめたのがこの講座です。
昨年のオンライン第一期は、日本全国、海外からも受講の方がありました。コロナ禍を過ごす中、お互いの顔を見て、お互いの声を丁寧に聞くという時間は、大きな安心と豊かさを分け合えるものでした。オーガナイズを担当してくれたYoga Studio Five Elements代表、渡部愛さんの包容力にも大いに助けられ、回を重ねるにつれて、みなさんの表情がどんどん柔らかくなっていくのを、きっとお互いに感じ合っていたことでしょう。温度が伝わる学びの場を一緒に創造できた喜びと手応えが、第二期開講の原動力となっています。
踏まえて、コースで目指すポイントを明確にしてみました。
1. 発声のしくみを知識と体感で理解する
2. 心と声のつながりを強化する
3. 習得した技術を伝えることができる
世界に目を向ければ、コロナに端を発する経済不安、政治不安、頻発する大規模災害の原因ともいわれる環境問題など、気がかりは尽きません。これまで自分が学んできたことをどのように役立てられるのか、あらためて問い直す機会が与えられているようにも感じていました。
そもそも原点に立ち返ると、僕の理想は「すべての人が信頼を共有し合える社会」です。そこには怖れや疑いからではなく、愛から始まるコミュニケーションがあると信じています。誰もが正直な言葉で話し、心のままに歌を唄う…。その思いにもう一度向かい合い、そこで行き交う声の美しさをイメージできたことが、次の段階へ向かおうとする僕の背中を力強く押してくれました。
この変革の時代にこそ、自分の本当の声、内なる声を聞くこと、そしてそれを表すことは、とても重要な気がしています。
たとえ同じ景色を前にしても、それぞれの目に見えているものは違うはず。いま自分は何を感じ、何を求め、何を伝えたいのか。これは筋トレのようなもので、無視をしたり、隠したりを続けるなら、その感度は成長の機会を失っていくばかりです。親も、親友も、パートナーも、上司も、あなたの心と直接つながることはできません。まず自分自身と深くつながることで、自然と湧き上がる純粋なものを、あるがままにとらえていきましょう。先述のポイント2は、このように「キャッチする」と「声にする」をつなぐレッスンです。
自分の声に自信が持てないという人は、ポイント1が役に立ちます。レッスンやワークなどで数千人の声を聞いてきた経験から言わせてもらうと、自信のなさは、たんに無知によるもの、あるいは「他者にどう思われるか」など外側に軸を立てていることがほとんどの理由です。発声のしくみを理解すれば、問題だと感じていたことの原因も、自ら明らかにできるでしょう。このプロセスは呼吸と声の質的変化を伴うので、成長が実感しやすいと思います。
声の持つ力を目覚めさせたい、育てたい、活かしたいという人なら、誰にとっても役立つ講座になると確信します。そしてポイント3に書いたように、みなさんの美しい波動が、さらに周囲へ拡がっていくことを願います。これが僕の心の声であり、あなたと分かち合いたい声として表れたものです。
正直さと向かい合うのも、それを伝えるのも、まだまだ怖れを捨てきれない僕ですが、だからこそ前に進んでその先を見たい。お互いの本当の声と出会えることを、心から楽しみにしています。
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『声のレッスン インテンシブコース オンライン特別講座』
●日時 全8回
① 2月28日 (日) 9:00〜11:00 オリエンテーション
② 3月6日 (土) 14:00〜16:00
③ 3月7日 (日) 9:00〜11:00
④ 3月14日 (日) 9:00〜11:00
⑤ 3月20日 (土) 14:00〜16:00
⑥ 3月21日 (日) 9:00〜11:00
⑦ 3月28日 (日) 9:00〜11:00
⑧ 4月3日 (土) 14:00〜16:00 クロージング
できるだけ全日程通してご参加いただきたいですが、Zoomでの講座は録画してお渡ししますので欠席されても大丈夫です。
●主なトピックス
・知っておきたい声の知識/声の基礎トレーニング
・声のための呼吸法/腹式呼吸の正しい理解
・呼吸と声をつなぐ/発声を支える筋肉のはたらき
・からだの共鳴ポイント/滑舌と強弱
・より高度な声の筋トレ/伝える声の核となるもの
* 進行状況により内容は変更される場合があります。
歌のために、人前で話すために、自信を持って声を出すために、声のコンプレックスとお別れするために、等々、どのような目的にも対応できるレッスンです。
●場所
Zoomを使ったオンライン開催
●受講料
40,000円(税込)
クレジットカード(PayPal)利用の場合 手数料込み 41,536円(税込) ※ 事前振込制
●復習受講について
過去に開催した『声のレッスン インテンシブコース』の受講者は10,000円(税込) で復習受講可能です。 今後、ヨガスタジオFIVE ELEMENTSにて『声のレッスン インテンシブコース』対面講座の開催を予定しています。 開催時、今回の講座の初受講者の方は差額で受講可能です。
●定員
10名+復習受講者
●ご予約・お問合せ
ヨガスタジオFIVE ELEMENTS ご予約のページより、クレジットカード(PayPal)利用の有無を明記の上お申込みください。
https://www.tocokaikan.com/fiveelements-reservation
● Facebook イベントページ
第一期 at 神戸spaceわにの様子
2月の新月のKIRTAN
次回は来週2月12日(金)です。緊急事態宣言延長を受け、会場のcafe slowも20時閉店となり、それに伴って開催時間も18:30~20:00に変更しました。みなさん、お間違えなきようお願いします。会場予約は満席ですが、zoom配信はまだまだ参加してもらえます。
いま僕は関西遠征の途中で、祈りの歌の波動が心と体をつなぐ助けになることを、たくさんの人の声から、また深く感じさせてもらっているところです。
昨日、芦屋で行われたイベント『魂のまにまに』では、トークで登場した羽黒山伏・星野先達から「義樹のキールタンの後に話をすると、もうみんなの気持ちがほどけているのが分かるよ」との言葉をいただいて、ありがたい気持ちになると同時に、キールタンの持つ力をみなさんと感じ合えたことが喜びでした。
思考も行為もエネルギー。何をしても、何もしないという選択でも、そこには必ず何かしらの影響が生じて巡り始める。ならば、美しい波動を自分から広げたい。マントラとキールタンを学び始めて十数年。最近ようやく、この言葉が肚に落ちてきたような気がしています。
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『新月のKIRTAN』
日時:
2月12日(金)18:30~20:00
会場:
東京 国分寺 cafe slow + オンライン
申し込みフォーム:
http://bit.do/fNovY
Facebookイベントページ:
https://www.facebook.com/events/1351286608572511
参加費:
ドネーション(寄付)制
新月のKIRTAの収益は、運営費を除いた全額を、東日本大震災で親を亡くした子どもたちのサポートとして「あしなが育英会」に毎月お届けしています。
2月3日〜6日 大阪、兵庫へ
二月の遠征は予定通り行われます。
いずれも十分な感染症対策のうえ、少人数制という形ですが、
このような文言を書かなくてよくなる日が早く来れば…と願うばかりです。
安心できる場って、どのようなものだろう?
いま本当に必要な場とは、どのようなものだろう?
今後もみんなと一緒に考え、それを実現していけたらと思っています。
ひとつひとつ、丁寧に。
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・ 2月3日(水)大阪 堺(会場は申込の方へお伝えします)
『Kirtan Night』
大阪、堺市のサロンを拠点にキールタン、セラピーなどを行なっている綾ちゃんが主催。会場は申し込みの方にのみお知らせされます。キールタンだけでなく、今の想い、言葉を分かち合うシェアリングの場として、あたたかい時間を共有できればと思います。ゲストパーカッションは田辺響くんです。
・ 2月4日(木)兵庫 芦屋 animani
トーク&ワークショップ『魂のまにまに』with 星野文紘, サトケン, 平垣美栄子
毎年恒例の人気イベントです。国内随一の聖地、出羽三山より星野文紘先達、国内外で活躍するライフアーティスト佐藤研一(サトケン)、自然療法機構NaO代表でヒルデガルド研究の第一人者である平垣美栄子さんと過ごす、盛り沢山な一日です。堀田義樹は「祈りの歌 キールタン」を担当します。
・ 2月5日(金)兵庫 西宮 Biotope Yoga Studio
『プライベートレッスン』
一時間の個人セッションです。発声法、呼吸法、キールタンソングなど、じっくり学びたい方のために。
・2月6日(土)大阪 富田林 Orange County Cafe
『Kirtan Circle』
2月3日に続いて主催は綾ちゃん。富田林に伺うのは初めてですが、とても気持ちのよい会場と聞いています。キールタンの後はヴィーガンプレートの夕食もあり。ぜひ最後までご一緒しましょう。
堀田義樹 2月スケジュール:
・ 2月2日(火)オンライン
Weekly Online『声と呼吸のレッスン』
・ 2月3日(水)大阪 堺(会場は申込の方へお伝えします)
『 Kirtan Night』
・ 2月4日(木)兵庫 芦屋 animani
トーク&ワークショップ『魂のまにまに』
with 星野文紘, サトケン, 平垣美栄子
・ 2月5日(金)兵庫 西宮 Biotope Yoga Studio
『プライベートレッスン』
・2月6日(土)大阪 Orange County Cafe
『Kirtan Circle』
・2月9日(火)オンライン
Weekly Online『キールタンのレッスン』
・2月11日(木・祝日)オンライン
『プライベートレッスン』
・2月11日(木・祝日)オンライン
『Smooth Flow for Vocal Practice』
・2月12日(金)国分寺cafe slow + オンライン
『新月のKIRTAN』
・2月16日(火)オンライン
Weekly Online『声と呼吸のレッスン』
・2月20日(土)オンライン
『Kirtan song & Harmonium Lesson ビギナークラス』
・2月23日(火)オンライン
Weekly Online『キールタンのレッスン』
・2月25日(木)オンライン
『プライベートレッスン』
・2月25日(木)オンライン
『Smooth Flow for Vocal Practice』
・2月27日(土)オンライン
『Kirtan song & Harmonium Lesson』
・2月28日(日)オンライン 連続講座
『声のレッスン インテンシブコース 全8回 #1』
最新情報は Morning Lights Voice Therapy ホームページをご覧下さい。
2021. 2月スケジュール
子供のころ夢中になった漫画家は藤子不二雄先生。ドラえもんは特に大好きで、毎回ワクワクさせられたのは、もちろん四次元ポケットから飛び出すひみつ道具の数々だ。本当に秘密にする気があるのか、というツッコミはさておき、当時の僕のお気に入り道具は「もしもボックス」だった。毎年の長編映画にもたびたび登場し、タケコプター、タイムマシンに次ぐ活躍ぶりと記憶している。
もしも〇〇だったら…。イマジネーションには果てがない。のび太は「もしも世界中が(自分の得意な)あやとりにむちゅうだったら?」「もしも世界中の人がぼくより頭が悪かったら?」など、良く言えば純粋、普通に言えばエゴ真っしぐらな、人間の滑稽さを提示する。はははと笑って見ていた僕とて、思い返せば「ジョン(犬)に乗って学校へ行けたら」「中森明菜が姉だったら」と、のび太とどっこいのいい勝負であった。幼ない日のあなたは、どんなもしも? を思い描いただろうか。
あれからずいぶん月日が経って、見える世界は広くなり、大切な人たちの存在があり、想像する景色も自然と移り変わっていった。全ての願いが制限なく叶うなら、今の自分は何を望むのか。近年の脳科学研究では、展望的記憶(未来に行うことを意図した行為)が希望にあふれたものであるほど、脳の中で記憶や空間学習能力を司る海馬のはたらきが活発になることが示されている。脳はからだの司令塔。新型コロナに揺れる昨今ではあるけれど、委縮していては免疫力も低下してしまうに違いない。藤子先生は、子供のように自由な発想を、物語という形で僕らに教えてくれたすてきな大人だった。もしも〇〇だったら…。そして、それを実現するには…。今日も楽しみながら考えてみたい。
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堀田義樹 2月スケジュール:
・ 2月2日(火)オンライン
Weekly Online『声と呼吸のレッスン』
・ 2月3日(水)大阪 堺(会場は申込の方へお伝えします)
『 Kirtan Night』
・ 2月4日(木)兵庫 芦屋 animani
トーク&ワークショップ『魂のまにまに』
with 星野文紘, サトケン, 平垣美栄子
・ 2月5日(金)兵庫 西宮 Biotope Yoga Studio
『プライベートレッスン』
・2月6日(土)大阪 Orange County Cafe
『Kirtan Circle』
・2月9日(火)オンライン
Weekly Online『キールタンのレッスン』
・2月11日(木・祝日)オンライン
『プライベートレッスン』
・2月11日(木・祝日)オンライン
『Smooth Flow for Vocal Practice』
・2月12日(金)国分寺cafe slow + オンライン
『新月のKIRTAN』
・2月16日(火)オンライン
Weekly Online『声と呼吸のレッスン』
・2月20日(土)オンライン
『Kirtan song & Harmonium Lesson ビギナークラス』
・2月23日(火)オンライン
Weekly Online『キールタンのレッスン』
・2月25日(木)オンライン
『プライベートレッスン』
・2月25日(木)オンライン
『Smooth Flow for Vocal Practice』
・2月27日(土)オンライン
『Kirtan song & Harmonium Lesson』
・2月28日(日)オンライン 連続講座
『声のレッスン インテンシブコース 全8回 #1』
最新情報は Morning Lights Voice Therapy ホームページをご覧下さい。
鮮烈な記憶として残る「きれいなジャイアン」。今見ても凄まじい破壊力。
2021. 1月スケジュール
以前、著名な書家の方が「優しい字を優しく書くことに向き合っていると、いつしか自分が優しくなっていることに気づく」というような話をされているのを耳にして、思わず膝をポーンと叩くほど深く共感した。
もう十数年前、インドの祈りの歌であるキールタンに初めて触れた時、よくわからない涙がこみ上げてきたのを覚えている。今から振り返ると、それは自分の中で蓋をしていた純粋なものと、もう一度出合い直す体験だったのではないかと思う。キールタンは神様に捧げる行ないのひとつであり、自分の欲を満足させるためのものでも、評価や称賛を得るためのものでもない。たとえば神社で手を合わせる時、誰にどのように見られているかなどと気にする人はいないはずだ。そのような心が、歌となって表れるのだ。祈りの言葉と音に自分を注いでいると、自分が何からも切り離された存在ではないのだと、ごく自然に感じさせられている。頭で考えようとすれば不思議なことだが、単にそうだった、という明確な事実に僕は動かされ、それから今日まで祈りの歌を唄い、学びを継続している。
誰も自分の力でこの世に生まれてきた訳ではない。この声ひとつ、自分の力で生み出したものではない。そう思い出すだけで、ひと声が、ひと呼吸が、ただただありがたいものとなる。息ができているということは、今この時を生きている、生かされていることだ。そうして感謝の歌を感謝と共に唄っていると、いつしか声と心が静かにくつろいでいることを知る。求めない時に、それは訪れる。書も、声も、絵も、写真も、映像も、いや、あらゆる行いにおいて、そのものと純粋につながる時、「わたし」はそのものなのだ。
五感で感じたり、知覚したりしたことは、そのまま私たち自身になります、腹を立てたら私たちは怒りになるし、愛に包まれていたら愛になるのです。
ティク・ナット・ハン 著「微笑みを生きる」より。
2021年 1月 スケジュール:
・1月5日(火)オンライン
Weekly Online『声と呼吸のレッスン』
・1月12日(火)オンライン
Weekly Online『キールタンのレッスン』
・1月13日(水)東京 国分寺 cafe slow + オンライン
『新月のKIRTAN』
・1月14日(木)オンライン
『プライベートレッスン』
・1月14日(木)オンライン
『Smooth Flow for Vocal Practice』
・1月19日(火)オンライン
Weekly Online『声と呼吸のレッスン』
・1月24日(日)オンライン
『プライベートレッスン』
・1月24日(日)オンライン
『Smooth Flow for Vocal Practice』
・1月26日(火)オンライン
Weekly Online『キールタンのレッスン』
・1月31日(日)埼玉 ヨガアシュラム
キールタン『おん∞むすひ』
最新情報は Morning Lights Voice Therapy ホームページをご覧下さい。
新春
2020年。多くの人が「新型コロナウイルス」という肉眼で捉えられないものによって、目に見える影響をさまざまに受けながら日々を過ごしていた。一時は落ち着いたかと思いきや、年が明けると緊急事態宣言の再発令。今後どのような流れになっていくのかは、たぶん誰にもわからない。
二月から四月頃まで、インドに滞在するのが毎年の恒例になっている。すでにルーティンと呼べるようなもので、年間のリズムとして当たり前に組み込まれてきた。学びを深め、祈りに触れ、静かに瞑想し、沐浴し、知らない町へ旅をする。友人と行動を共にすることもあるが、基本的にはひとり。余分な思考が解かれていくのを感じながら過ごす、自分にとって大切な期間である。
今年はその予定を立てていない。日印の間を飛ぶ航空機は、11月以降、僅かに臨時便の運行を再開しているものの、便があったとしても果たしてどうだろうか。公式発表によると、インド国内の感染者数は今年に入ってからも連日四桁から下がらず、死者数は三桁を超える。データを直ちに鵜呑みとはできないが、デリーの友人と電話で話した様子では、都市封鎖が段階的に解除されているとはいえ、やはり緊張状態は続いているという。今は海外から訪れるべき時ではないのだろうと思う。それは怖れとは違う、お互いにとっての前向きな選択として。
当たり前とは、多くの場合、それが当たり前ではなくなった時に気づかされる。現代は「発展」と「安定」を目指して構築された世界だから、立ち止まることや、揺さぶられることに、きっと多くの人が慣れていない。仕事、移動、会うことさえ制限される中で、不安に襲われる人がいるのも無理はない。地震が起これば高層階が大きく揺れるように、積み重ねられた「発展」の上で暮らす僕たちは、予測外の非常時にはその分だけ足元が不安定になってしまう。
けれど、ここでもう一度、思い出してみたい。人はどのような状況にあっても、自由な意思を持ち、行動することができる。人類の歴史はそのように作られてきたのだし、生命あるかぎり全ては移ろう。自然界のあらゆるものは呼吸し、循環し、孤立したまま留まっているものなど何も存在しない。人工物に囲まれていると本当に忘れてしまいそうになるが、人間も大いなる自然の一部なのだ。
かつての奴隷制度、戦時中の不敬罪など、当時の世に蔓延していた「当たり前」は、21世紀には愚かな遺産として記憶された。さて、これからの「当たり前」は、僕らが歩く道の先にある。コロナ騒動を機に、自然とのつながりや、人とのつながり、そして自分とのつながりについて、価値の変化を実際の行動に移す人が多いように感じているが、みなさんはいかがだろうか。敬愛するサティシュ・クマールは「危機とは機会である」と述べている。今後の流れはわからなくとも、局面を正しく見つめ、愛と思いやりを深めることを学び、執着に気づいたら軽やかに手放し、目の前にいる存在との瞬間を喜び合う、そのように生きる選択はいつだってできる。暮らしでも旅でも、身を置く場所はもちろん大切だけれど、どこにいたとしても心の置き場はもっと大切なのだと思う。
未来から見た2021年が、よき変化への扉として記憶されますように。つながるみなさんの平和と幸せを祈っています。
2021年 月齢カレンダーをリリース
B2ポスターサイズ(728mm × 515mm)、毎年額に入れて飾ってくれる人もたくさんいるようです。嬉しいな。
新しい一年も、お互いお月を眺める余裕を心に過ごしていけたらと願います。購入はこちらのページからどうぞ。