UTAU-BLOG 3

by YOSHIKI HORITA from iMAGINATIONS

真の学びとは実践の中に。オンライン発信の軸となるもの。

帰国してから目覚ましのアラームを聞いていない。夜明けが来れば勝手に目が覚めて、太陽と共に真新しい一日が始まる。

神奈川と山梨の県境。緑と水に恵まれた町へ移住して一年。とはいえ、ずっと旅ばかりの生活だったから、Stay Homeのこの状況で、やっと家との関係を育むことができている。そして、家の周りを包む豊かな自然も、そんな僕を受け入れてくれているように感じる。体も心も、すこぶる調子がいい。

ここへ越して来た時に、仕事部屋を『響庵(hibiki-an)』と名付けた。今、オンラインで行なっている全てが響庵からの発信だ。このような形で活かすことになるとは予想もしなかったけれど、移住も、帰国できたことも、ここから発信できていることも、本当に幸運な流れだったとつくづく思う。

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さて、今月から始めた週四回のオンラインクラスは、回を重ねながら、だんだんと形が整ってきた。軸となる信念を持って歩き始めたら、あとのことは神様にお任せ。来てくれるみんなと一緒に、これからも場が育まれる楽しみは続くだろう。

クラスで伝えたいことは画面を通じて伝えられていると思う。今日は軸の部分、「なぜ、これを?」について、順を追って共有したい。知っておいてもらえると、お互いに、この機会をより有意義なものにできる気がする。

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1:新型コロナウイルス拡大でスケジュールが白紙に。

それでも、当初はオンラインで何かやろうという考えはなかった。厳戒態勢のインドから帰国したばかりで、自分を整える時間が必要だったり、友達や、インドに残された人、各地で主催してくれていた一人一人とじっくり話したりの毎日。活動そのものより、もっと根源的な「どう生きるか」に意識が向かっていた。


2:4月12日の大阪、気持ちに変化が。

阪堺市で予定されていたキールタンも延期になったが、主催のAyaちゃんから「オンラインで集まりを作ったので、義樹さんもサプライズで登場してほしい」と誘われる。帰国後は二週間の自主隔離中。当日、みんなの顔と声に深く勇気付けられ、喜んでもらえたことで、心に眠っていた何かが目を覚ます。


3:マンツーマンレッスンをオンラインで。

渡印前からスケジュールしていた生徒さんたちと話し合い、レッスンをオンラインに変更、数日に渡り実験を重ねる。結果、画面を通してもレッスンが十分に機能する手応えを得る。対面時とは違う気づきもあり、この形を活かす方向へと心が向かい始める。


4:4月23日『新月のKIRTAN』の申し込み数が凄いことに。

毎月続けて八年目の『新月のKIRTAN』初のオンライン開催。北海道から九州まで、さらには海外からも申し込みがあり、zoomの設定人数100名をオーバー。

当日、これまでの旅で出会った様々な地域の人たちが、画面いっぱい並んでいることに超感動。「今まで東京には行けなかったけれど」と、オンライン開催を喜んでくれる人たちの多さにも超感激。笑顔、涙、安心、感謝、伝わってくるものの深さと、終了後に届いた心からのメッセージの数々に、今こそこのような場が必要なのだと確信。心が完全に目覚める。


5:今、自分が役立てることは何か?

旅の生活を何年も続けてきたけれど、まずは変化の波を受け入れる。過去への執着は誰のためにも、何のためにもならない。今を生きる。という前提。

自分が生きる上でのテーマ「共に喜び合える」「共に学び、成長し合える」は、形ではなく有機的なものであり、どのような時にも実践できる。

時間 = 命を注ぎ学んでいるものは、自分を生かし、育ててくれているもの。僕にとっては、瞑想、声、音、祈り、生き方としてのYoga、がその中心にある。そうした取り組みが今の僕を作り、人との出会い、つながりを作ってくれている。僕はそのことにとても感謝していて、それを分かち合うことは、僕に学びを与えてくれた先人たち、師匠たち、仲間たちへの恩返しだと思う。一人の人間(堀田義樹)を救ってくれた学びは、他の人にとっても役立つ可能性がある。
 
 
 「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」

 「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いてみせるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」

 「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」

 旅をする木星野道夫・著 より


6:全てドネーション(寄付制)というチャレンジ

新型コロナの影響で先が見えない、という声を耳にする中、共有したいのは技術や知識の提供だけでなく、安心や思いやりの心だと感じていた。

ドネーションの文化が根付いているインドでは、多くのアシュラムや寺院などが寄付によって運営されている。「お金は感謝のエネルギー」という言葉は日本でも聞くが、インドにいると確かに肌で感じることができる。裕福な人も、食うや食わずの人も、それぞれの感謝の心を形として捧げている。

これまでも日本で、ドネーションのイベント、ワークショップは何度か行なってきた。そこでは戸惑いの声も聞かれた。「いくらがいいですか?」と尋ねられることもあった。なかなか難しい。

それでも、今回はチャレンジしてみようと思った。お知らせ文にはこのように書いた。

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受講費:
ご自身で金額を決められるドネーション制です。

このオンラインクラスは、新型コロナウイルス拡大により様々な影響を受けている方も安心して学べる場となるように、願いを持って始めました。下限・上限ともに、こちらからの金額設定はありません。あなたの心が喜ぶ、愛と感謝の気持ちをお送りいただければ幸いです。
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「あなたの心が喜ぶ」という部分が、何より伝えたいことだった。キールタンと声と呼吸を学びながら、「お金」「価値」「循環」についても、心と対話しながら、一緒に学べるレッスンになると考えた。

すでに、参加してくれた人たちから、このような声が届いている。一部を紹介したい。

「自分で決めることって、こんなに大変なのか!という発見。私の中に、まだお金に対するブロックがあると気づかされました」

ドネーションを送った後、お買い物にも感謝の気持ちが湧いてきたんです」

「素晴らしい学びなのに今はこれしか払えない…と反射的に思ってしまっていました。でも、申し訳なさではなく、最大限の感謝を込めて、自分の心の喜びと向き合っています」

その全てが、ありがとうございます、と締めくくられている。僕の思いからの、いわば問いかけに、心で感じて答えてくれていることが嬉しい。これこそ双方向的な「つながり」だと思う。提案したのは僕だけれど、これはお互いにとってのチャレンジ、学びなのだから。


7:今、分かち合いたいものは何か?

これまで何を感じ、何を考え、どのように生きてきたかということが、コロナ禍というタイムライン上で、それぞれ輪郭を露わにしているように見える。多くの人を通して、当然のように自分のこともよく見えてくる。だから、今ここで浮かび上がってくる感覚、感情、その他、まだ言葉になりきらないものまで、怖れずに、できるだけ隅々まで味わってみたい。そして、そこから生まれてくるものを正直に分かち合いたい。

にも書いたように、僕が共有したいのは、技術や知識だけでなく、安心や思いやりの心。ネットを開けば、不安、攻撃、他者依存、思考停止など、時に落ち込みそうなエネルギーに触れることもある(実際、落ち込むこともある)。けれど、それを発信しているのも「僕ら」だということを忘れてはいけないと思う。例えばある暴言であっても、家族を守りたいという愛が不安を呼んでいるのかも、と想像することだってできる。違いを認めながら、赦しながら、寄り添いながら、自分が大切にしたいものを守る柔軟さと強さ。それが、僕が心地よくいられる「僕たちの」世界だと思う。

オンラインでも伝えている通り(というか、長年言い続けてる)、声は振動のエネルギーで、エネルギーということは、熱したり、冷やしたり、動かしたり、飛ばしたり、など、など、あらゆる運動と同じ質から生じる。愛を囁く声と、罵倒する声と、誰だってその違いは感じられるはずで、けれど、自分の声が何を生じさせているか、無自覚なまま生きている人も少なくない。そこに意識を向けることで、自分を思い出し、つながりを思い出し、そして育てていくというのが、僕が実践しながら伝えている学びだ。

まず、声(= 振動のエネルギー)の影響を最も近くで受けるのが、自分であるということ。あなたが声にした全ては、あなたの体の細胞の隅々と、あなたを包む空間が知ってるということ。これを伝える理由はシンプル。あなたの「ほんとうの声」を聴きたいし、それをあなたにも聴いてほしいから。世界に「ほんとうの声」の美しさを増やしたいから。

キールタンも、祈りの声の美しさを捧げるという思いを持って場を作っている。ずっと声の学びを続けてきた僕が、なぜキールタンに魅了され、救われ、日本で紹介しているのか。これを読んでくれた人には、きっと理解してもらえるのではないかと思う。

週四回、土日の午後と、平日の夜にスケジュールしたのも、どこかには参加できる環境を作りたかったから。全員にとっての完璧さは無理でも、可能な限り公平な環境にはできるはず。


8:まとめ

真の学びとは実践の中に。経典も、聖典も、暗記するために存在するのではない。生き方を支え、より良い方向に変化させてくれるものでなければ、それは単なる情報、文字の組み合わせに過ぎない。(受け取る側の態度)

もし、ブッダ、キリスト、八百万の神々、インドの神々が今、目の前に現れたとしよう。「君、ずっと机に向かってるね」なんて言われたら僕は恥ずかしい。それより「君、楽しく生きてるね!」と喜んでもらえるほうがいい。

・不安や怖れではなく、愛から始める。
・自分が役立てることを分かち合う。
・経済的理由で人を選ばない。
・実践。

今どのような状況にある人にも、必要だったら役立ててほしいと思い、オンラインクラスを開いている。これを書いている途中、同じ集落のおじさんが朝採れの野菜を届けに来てくれた。当たり前だが、僕も多くの人たちに支えられて生きている。受け取った愛と感謝を循環させることは、チャレンジであり、学びであり、喜びです。

 あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。
 マハトマ・ガンディー

 もしあなたが金持ちなら、与えなさい。もし貧乏なら、やはり与えなさい。
 ビノーバ・バーべ

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ウィークリーオンラインクラスのページ:

ウィークリースケジュール:

日 14:00 - 15:10 キールタン
火 18:50 - 20:00 声と呼吸のレッスン
木 18:50 - 20:00 キールタン
土 14:00 - 15:10 声と呼吸のレッスン  

* この先の情勢により、いつまで続くかは未定。


Facebook イベントページ :

・二週目 5月10日〜16日

・三、四週目 5月17日〜 30日


その他のオンラインスケジュール:

・5月16日(土)10:00 - 12:30
『チャクラワーク & キールタン』with Masumi Lacoste

何もなければバリでリトリート中だった堀田義樹とMasumi、海を越えたコラボワークショップです。


・5月23日(土)16:00 - 17:30
新月のKIRTAN』
 毎月恒例の『新月のKIRTAN』は、先月に続いてのオンライン開催です。日本中、世界中からぜひどうぞ。

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屋久島の仲間、Moss Ocean House 今ちゃんから届いたかわいい苔玉。体は離れていても、こうして心を向けてくれることが本当に励みになる。感謝。