『ONE ～祈りと、行動をひとつ～』

5月21日（土）九州地方復興支援イベント『ONE ～祈りと、行動をひとつ～』
https://www.facebook.com/events/1062331140492616/?active_tab=highlights

参加者がそれぞれ“できること”を持ち寄って、そこで集まった収益を復興支援のために役立てていただこうと、仲間達と一緒に企画した。

ステージ：
みず橋ことみ／ライアー演奏
マキノカオリ／ありのままを感じるヨーガ
石井タカシ／シンギングボウル演奏
ハンナ／祈りの歌
堀田義樹／祈りのキルタン

ブース：
藤本ゆり／チャネリングメッセージ＋マッサージ
堀田義樹／声と呼吸の相談室＆ボイスセラピー
アースエステGIRLS／祈りの起き上がり小法師作り
城田真由子／inspire drawing…魂のポートレイト
coffee king KAZU／ドリップコーヒー
マキノカオリ／ヨーガについての色々
たたらかおり／ハートに戻るお話＆リーディングメッセージ
伊藤智恵／アクセスバーズ
Yuko／自分を知る旅～数秘＆タロットリーディング
Kazuya Tomioka／アーユルヴェーダ・セラピー

ふだんテレビのニュースを全く見ない僕が、地震の被害を映像で知ったのは、発生から数日後のこと。スタジオのオーナーであり、親友である大友一弘くん宅で、ふたり言葉を失ってしまった。

しかし、無事な身である自分たちが、この状況を見て、ただ落ち込んでいる場合ではない。何ができるか分からないが、まずできることをやろうと瞬間的に思った。電車での移動中、もし松葉杖を突いた人が乗ってきたなら、誰だって考える前に席を譲ると思う。そういう気持ちだった。

ひとりひとり、できることを持ち寄るというイメージもまた、考えなしに浮かんできた。僕と同じように、何ができるのだろう？と考えていた人と、それぞれの得意な行為で力を集める。集えば意見を交換することもできる。痛みを感じ合い、励まし合うこともできる。仲間がいるのだと思い出すことができる。

当日は、本当にたくさんの賛同者が集まってくれた。9時から17時という長い時間、はじまりから終わりまで、体験したことがないくらいの優しい場となった。いい時も、そうでない時も、支え合おうという純粋な気持ちが集結すると、こういうことが起こるのだと教えてもらった。

『祈りと、行動をひとつ』というイベントタイトルは、これもまた瞬間的に浮かんだものだが、先のパリ同時多発テロを受けての、敬愛するダライ・ラマ14世の言葉がその種だったのだと思う。

「ただ神様に祈るだけでは、本質的な問題は何も解決することができません。私は仏教徒ですから、祈りを信じています。しかし、この問題をつくり出してしまったのは、我々人間なのに、いま私たちは、神様に解決を求めている。それでは筋が通りません。神様はきっとこう言うはずです。「自分で解決しなさい」と。なぜなら、始まりは私たち人間なのですから。

“調和”と“協調”、人道的な価値を育むために私たちに必要なのは、計画的なアプローチです。もし、今すぐそれ始めることができるなら、今世紀はこれまでとは違う結果になるはず。それは、この世界に生きる私たちみんなの利益です。

家族や社会のなかで平和のためにつくしましょう。神様からの救いを期待してはいけません。もちろん、仏様や政府にも。
http://tabi-labo.com/211746/dalaikamatoldparisterror/

「法王様が祈りは解決にならないと言っている」と読めるような、センセーショナルに報道を行なっていたメディアもあったが、僕はそうは感じなかった（し、切り取られたほんの一部分で全体を判断するべきではない）。もちろん、テロと自然災害を一緒くたにするつもりはない。それでも、ただ祈る「だけ」では、人間としての役割を果たすことはできないのだと、あらためて考えさせられた記事だった。僕らには、手があり、足があり、声がある。動かし、触れる能力を与えられている。使えるものがあるのなら、必要な時に役立てたい。できないことを数えるより、たったひとつでも、今できることを行動に移したほうがいいと思った。

この日、たくさんの「ありがとう」と共に、「次回は自分もやらせてほしい」という声も数多くいただいた。ここから新しい繋がりも生まれた。一回きりのイベントではなく、継続的な応援のため、熊本出身のハンナちゃん、さやかちゃんが現地と連絡を取り合ってくれている。この日集まった募金の送り先については、確定次第共有させていただきます。

出演者、出店者、参加して下さったみなさん、「伺えないのですが」と募金を送って下さったみなさん、本当にありがとうございました。ご賛同の気持ち、そして行動に、僕自身が勇気づけられました。