UTAU-BLOG 3

by YOSHIKI HORITA from iMAGINATIONS

2020年 月齢カレンダー

毎年、月の満ち欠けカレンダーを仲間たちと制作している。

日の出、日の入り、季節の巡り。自然界は様々な形をとって、大小いくつもの周期、いわば生命のリズムを伝えてくれる。その中でも月のはたらきは視覚的にわかりやすく、また、海の干満に影響を与えるほど巨大な力も、多くの人がご存知の通りだ。

20年ほど前になる。ある人が、月のサイクルと同調して生きることを僕に教えてくれた。何かを始めるには新月。月が膨らむのに合わせて物ごとを進め、満月に実らせる。そこから次の新月に向けて、経過を振り返ったり、反芻したり、次の始まりへ向けた準備などを行なう。満月の日は昂りやすいので(何しろ、海面が引き上げられるほどの引力が地上に働いている)、言い争いや、困難な問題に立ち向かうのは避けて、穏やかな心であるように努める、など、など、など。

その人は占星学、算命学を深く学び、自身の人生にも役立てていたので、無知な僕でも話が腑に落ちた。どんな知識も、受け取った時点では単なる情報だが、実際の行為に至って知恵へと昇華して行く。それには「誰から受け取ったのか」ということも大きいと思う。その人の言葉は美しく、優しく、押し付けがなく、頭より先に直感で信頼できるものだった。

さっそく次の新月の日から始めたいことを書き出し、月の周期である約29日の観察を始めてみた。すると、それまで停滞と感じていたことも、川のように大きな流れにあるひとつのシーンとして見えてきた。満月の日には、苛立ちをぶつけてくる相手とも、冷静に、感情に巻き込まれないような向き合い方ができた。こうしたおもしろい発見が、いくつも現れ始めたのだ。

知ることで、この世を生きやすくする知恵がある。

僕らはひとりで生きている訳ではない。数えきれない関わりの中で、予定をすべて月の周期に合わせられない場合もある。多々ある。それでも「知っている」というのは、大いに助けとなるはずだ。実際に、それからの僕が、とても救われているのだから。

一日(ついたち)の語源は、月立ち、つまり新月との説もある。現代、日本や多くの国々で使われているグレゴリオ暦は、便利かもしれないが、自然と調和しているとは言い難い。そこで、月の満ち欠けを、カレンダーや手帳で、いつも見られるようにした。

ところが四年前、長く毎年購入していたカレンダーが販売を止めてしまったから困った。海外の会社で、シンプルなデザインがとても気に入っていたのだ。それに代わるものをしばらく探してはいたのだけれど、どうしても見つからない。モノはあるが、自分のためのそれではなかった。

途方に暮れていた僕に、ある日、天からの声が降りてきた。

「自分で作ったらええやん」

…!

その手があったか!!

作ったことないけど!!!


閃きは神様からのギフトである。

次の新月の日。
いつもカレンダーを一緒に購入していたカズくん、十代の時から友人のデザイナー佳代ちゃんに声を掛けて、始まったのがこのカレンダーだ。純粋に「自分が一年一緒に過ごしたいものであるように」と願いを込めて。

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ということで、四年目となるMOON PHASES(月齢)カレンダーが販売中。諸般の事情で年が明けてしまったのですが、毎年楽しみにしてくれている人のために、そしてもちろん自分のために、今年も形にしました。2020の並びも美しくていい感じです。

購入ページはこちら。関東のイベント会場でも販売します。
https://www.ku-do.tokyo/shop 

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