UTAU-BLOG 3

by YOSHIKI HORITA from iMAGINATIONS

閃きは天からのギフト

11月14日、スーパームーンの夜。シンギングボウルセラピストである石井タカシくんとの『満月の音瞑想会』は3度目となった。タカシくん、そして会場のATOM CS TOWERとの信頼関係もあり、回を重ねるごとに場が安心を増している。この日も40名以上の参加者の方と、音の中で溶け合うような時間を過ごせた。僕自身も安心しきっていた。安心と信頼は、自分の、そしてお互いの可能性を広げてくれるのだと、あらためて感じる。こういう会を一緒に作っていけることが本当にうれしい。初めましての方も含め、終了後にたくさんの人と話ができたのもよかった。


瞑想について、最近はさまざまなメディア上で見かけることが増えた。マインドフルネス瞑想を、AppleIntelGoogleFacebookなどの大企業が社員研修プログラムで取り入れていることは広く知られ、NHKや、女性誌ananなどでも紹介されたという。昨年は、日経サイエンス誌上で”Mind of Meditator”と題された瞑想と脳科学の大特集が組まれている。その中では「ダライ・ラマ法王が1980年代からすでに科学と仏教の対話の口火を切り、瞑想の科学研究を目的とするマインド・アンド・ライフ研究所の創設につながった」「2000年には、観想神経科学の名を冠した学科を設け、瞑想を1万時間以上経験した熟達者の脳活動を調べるよう科学者に呼びかけた」ことも書かれている。

研究が進んだ効果、心身に及ぼすメリットの有用性を多くの人が目にし、瞑想はより身近なものとなっている。僕が瞑想をほぼ日課にしはじめたのは2002年、2003年頃からだが、ほんの10数年前から比べても、瞑想 = 怪しげ といったイメージはもうかなり払拭されたように思う。なにより、現代を生きる多くの人が、心の平安を求めているのではないだろうか。経済成長や急速な発展の中で失われた何かを、揺り戻しのように、我々はもう一度思い出したがっているのかもしれない。


瞑想は、指導者や文献によって多様な言葉で語られているが、僕はシンプルに「今この瞬間をただ感じること」だと定義している。頭の中を騒がせる過去や未来の出来事から離れ、静かに、今に意識を向ける。呼吸や動作に集中する、マントラ(真言)を唱えるなど、そのための手法はいろいろでも、すべては”今”に在ることを感じ抜くだけ。そうすると、いつの間にか心が鎮まってくる。思考ではなく、感覚が研ぎ澄まされていく。

前述のように、瞑想の体験や継続で得られるメリットは、研究データとしても数多く発表されている。もちろんそういった効果を結果として求め、ストレス解消や、集中力を高めることが目的でもいいのだけれど、個人的には、まずはこの心地よさを体験するだけでも十分価値があるのではないかと思う。インドの哲人、クリシュナムルティはこのように書いている。


「瞑想とは、窓をあけておくと自然に流れ込んでくるそよ風のようなものです。しかし、わざと窓をあけて待っていたり、それを故意に招き入れようとするなら、決して姿をあらわさないでしょう」

ジッドゥ・クリシュナムルティ著/瞑想 より


一日の中で、ほんの少しの静かな時間を、自分にプレゼントする。見返りのような期待などしなくても、その時の感覚は、他の時間にも何かしらの影響を”自然に”見せてくれるのだと思う。


僕が幸運だったと思うのは、歌を通して、呼吸に意識を置くのがすでに日常になっていたこと。瞑想を始めてすぐに、ストーーンと深い所に入れたのは、おそらくその理由が大きい。一生懸命やってきたことは、こうして他の行為にも役立つのだなあと、いたく感動したのを覚えている。瞑想の時にはマントラを唱えたり、音楽や、自然音を流したりすることも多い。音は心身をくつろがせて、ゆるやかな川のように、ただ流れる今を教えてくれる。もっと簡単にいえば、集中しやすい。音瞑想の会は、そんな体験をご一緒に、という気持ちで企画・開催している。

この会に限らず、今の自分の活動はすべて自分にとっての「あったらいいな」が形になっている。毎回キャンセル待ちとなっているキルタンのリード講座も、インド滞在時、ガンジス沿いで閃いたものだった。


何かをピーンと閃いた時、人は無条件にワクワクする。けれど、それを頭であれこれ考え出すと、なぜだか不安が湧いてきたりもする。これをやったらどう思われるのだろう? いや、誰も反応してくれなかったらどうしよう? そもそも、そんなこと自分にできるのか? など、など、起きてもいない未来を心配し始める。まだ誰もやっていないことであれば、なおさらかもしれない。

僕は「閃きは天からのギフト」だと思っている。それをもとに、これまで自分で行なってきた幾多の実験、体験、検証において、いろいろ考えて取った行動よりも、閃きを大事にして取った行動の方が、圧倒的に面白く、周りのためにもなるという結果が見えてきた。過去や未来の話としてではなく、今それにワクワクできるのなら、ともかくやってみればいい。後に必要が生じたなら、その時に好きなだけ考えてみるのもいい。このような「まずやってみる」軽やかな選択は、やはり、静かな時間を自分に与えることから来ているように思う。元来が考えすぎの僕にとって、瞑想は生きやすく生きるためのやさしい智慧ともいえる。心が静かであればあるほど”今この時に響くもの”が、はっきりと感じられる。その響き、ピーンという音が、閃きと呼ばれているのだ。天からのギフトというからには、閃きは独り占めするべきではなく、分かち合ってこそ役に立つ。「あったらいいな」を形にするのは、この理由からです。

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Photo by Yoko


イベントスケジュール:

・11月19日(土)広島
天満宮社務所
講座『キルタン入門』

・11月20日(日)広島
天満宮社務所
プライベートレッスン 

・11月21日(月)大阪
キルタン × クリスタルボウル 音の瞑想会
* 会場は主催者様へお問い合わせ下さい

・11月22日(火)大阪
KOKOPLAZA 
プライベートレッスン 

・11月23日(水)京都
ヨガスタジオFIVE ELEMENTS 
縁結びキールタン 〜Kirtan Lovers Circle〜

・11月24日(木)京都
ヨガスタジオFIVE ELEMENTS
プライベートレッスン 
* 満席/キャンセル待ち

・11月24日(木)京都
ヨガスタジオFIVE ELEMENTS
講座『はじめてのキルタン』

・11月25日(金)明石
Yoga Studio AYUR 
プライベートレッスン
* 満席/キャンセル待ち

・11月26日(土)神戸
スペースわに
ボイスワーク & キルタン
* いずれかの参加もOK

・11月27日(日)東京
有楽町スタジオヨギー
〜静と動のヨガ × 歌うヨガ〜 with ヒロ(スタジオヨギー)

・11月29日(火)東京
ito m studio
新月のキルタン

・12月2日(金)名古屋 アクテノン
冬のキルタン

・12月3日(土)名古屋
KORG EXTREME 
プライベートレッスン

・12月10日(土)静岡
楽創倶楽部
ボイスワーク & キルタン
* いずれかの参加もOK

・12月11日(日)静岡
Pranavam Yoga Studio
Art Gypsy Art Show ゲストライブ


Morning Lights Voice Therapy