4月の後半の話

16日は、三軒茶屋fusion bar pezにて『インドの旅のお話会とカレーとチャイ』。撮りためた写真を大画面で見ながら、チャイを飲み、カレーを食べ、スパイシーなインド旅を語るという会だ。チャイは僕が煎れて、カレーは大澤拓也くんが担当。彼の料理は昔から信頼していて、この日もお願いして本当によかったと思った。

約30杯分のチャイを仕込むのは初めてのことであったが、結果から言えば、奇跡のように上手くいった。僕がリシケシで一番好きなお店の味を目指した。一人で煎れる時よりもずっと美味しくなったのは、それをみんなにも味わってほしいという、清い気持ちで向かったことが大きかったのかもしれない。確かに仕上げ前、頂上を目指すアルピニストのごとく、スパイスの向こう側を目指す自分がいることに気づいた。家のキッチンで、一人で、なかなかこのテンションにまでなれるものではない。やはり人と人があってこそ。思いがけない力は、こういう時に生まれるのだ。

3時間に及ぶインド音楽mixを流しながら、旅の話をさせていただいた。ビザ取得、空港から宿へ、移動、町並みや文化、自分の学び、日々の出来事あれこれ。あっという間に時間となり、少々押させてもらったのだけれど、準備してきた内容は語りきれなかった。ありがたいことにご好評をいただいたので、またこのような場を設けたいと思う。（どなたか企画してくれないかしら。）

ブログには、あらためて旅のことを書く予定。


お店はイベント終了後から通常営業。参加者の半数ほどが残り、そのまま打ち上げとなった。さすがに喉がカラカラで、久しぶりにビールを飲んだ。インドではアルコールを口にしておらず、帰国してからも飲むタイミングがなかったので、染みた。

その後、全員でなぜかカラオケに行くことになった。このような流れで、年に二回くらい予期せぬカラオケの機会がやってくるのだけれど、行けば行ったでかなり楽しんでいる。この日も「いやいや」などと言いながら、けっこう唄った。みんなの歌を聴かせてもらうのも好きだ。歌は本当に楽しい。23時頃に解散。一日ずっと楽しかった。

スパイスの向こう側。



17日は、この日からスタートとなった『キルタンのリードをしてみよう！』。ハルモニウムを弾きながら、一回につき一曲を覚えていく講座である。

インドにいると、ゆっくり自分に向き合える時間が多い。特に、豊かな自然に囲まれた聖地リシケシでは、体も心も軽く感じられ、くつろいだ状態でそうすることができる。3月の旅では、今すぐやりたいことが、いくつも具体的に浮かんできた。『キルタンの～』も、そうした中から出てきたことのひとつ。かつてキルタンを知った頃、日本にこういうクラスがあればいいなと思っていた。これまでリクエストをいただいたこともあったが、自分に無理なくできる準備が整ったのだろう。こういう閃きには、あれこれ考える隙を与えない力強さがある。いつかやるのなら、いま始めればいいのだと。

にしても、告知するや否や、一瞬で募集枠が埋まったのには驚いた。

申し込んでくれたのは、新月のキルタンや、ワークショップにも参加しているみなさん。東京以外では、名古屋から、そして秋田から二年ぶりに会いに来てくれた生徒さんもいた。やってよかったと心底思えた。


クラスの進行。まずは言葉と、旋律を覚える。それから、ハルモニウムでメロディーを弾いて、正しい音で唄えていることを確認。次に伴奏を覚えて、最後は歌と伴奏を合わせる。僕がインドで学んでいるスタイルを軸にしつつ、初めてでも分かりやすくと心がけた。自分が求めていたものを形にできたように思う。全員が、予定していたところまでしっかりやり遂げられて、ひと安心。今後も月イチの講座として、毎月後半の日曜日で予定している。

デリーでハルモニウムを弾き比べている時の様子。



イベント、ワークショップなどスケジュール：

5月7日（土）東京 代々木上原 ito m studio
〜うたうヨガ〜 新月のキルタン

5月8日（日）東京 八王子 浄福寺
サトケンおむすび組 1000人突破イベント ゲスト出演

5月13日（金）名古屋
はじめてのキルタン in 名古屋

5月14日（土）名古屋
プライベートレッスン

5月21日（土）東京 豊島区
『ONE 〜祈りと、行動をひとつ〜』九州地震 復興支援イベント

5月22日（日）東京 中央区 Morning Lights Voice Therapy
第二回『キルタンのリードをしてみよう！』
＊ 満席 キャンセル待ち受付中

5月28日（土）東京 新橋 銀の鈴
第六回『初歩からのボーカルトレーニング』

7月19日（火）〜22日（金）屋久島
『ヨガとキルタン 夏の屋久島リトリート』with ぬん

http://www.morning-lights.net/