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UTAU-BLOG 3

by YOSHIKI HORITA from iMAGINATIONS

関西遠征 2016 冬 その3


毎年、節分と立春のお参りは欠かさない。15年ほど前か、ある方に教わった中国の古い学問がきっかけなのだが、その中で一年の始まりは立春と考えられていた。シンプルに言えば「ピンと来た」という感じで、その年からはずっと参拝を続けている。ここから始まる一年が、なにか自分にはしっくりと落ち着くのだ。無理なく続く事とはそういうものなのだろう。節分には去り行く年へ感謝を、そして立春には新しい年へ感謝を。正月の初詣よりずっと静かで、ゆっくりと神前に向かえるのもいい。


昨年は天川で迎えた。大弁財天社で行なわれる節分祭に、以前から興味を引かれていたのだ。実際に訪れてみると、このあたり一帯が“聖地”であることを思い知らされた。そこでの“祭”には、自分の中にある深い記憶を響かせるような力があり、不思議な、とてもいい体験をさせていただいたのだった。帰りの道では、来年もまた来ようと考えていた。

そんな話を、滝行仲間でチャネラーの藤本ゆりちゃんにしたところ、「天川には冬だけ行ったことがない」と言う。彼女は、昨年秋に僕をゲストで呼んでくれた天川ツアーの主催者であり、天川を愛し、毎年通っている人だ。節分祭にもぜひ来てみたいということで、せっかくなのでみなさんと、ツアーを組む流れとなった。全日程が平日にも関わらず、募集枠はあっという間に満席。行くことが決して楽とはいえない天川、こういったタイミングを待っていたという方も多いようだった。


3日目~5日目
2月2日(火)~ 4日(木)奈良 天川村
天河大弁財天 節分・立春ツアー

大阪からレンタカー2台で向かう。この季節、積雪や道路の凍結も懸念されていたが、進路はすこぶる快調。「守られているなあ」と盛り上がる車内。途中、黒滝の名物である串こんにゃくを全員で食しつつ、無事に天川村へ到着。

夜は、カフェ「空(くう)」さんで夕食の後、店主である立花啓緒さんのシンギングボウル演奏。啓緒さんの演奏は、昨年初めて体験させていただいたのだけれど、それは驚きの体験だった。音で、あっという間に瞑想へ運んでくれるのだ。僕にできる説明は「一度、聴いてみて下さい」が精一杯かもしれない。柔らかい安心を与えてくれるお人柄も含め、ぜひ、みなさんにお会いしていただきたい方だ。この日もまた、素晴らしい音で僕たちを包んで下さった。

続いて、僕がリードをさせていただいてのキルタン。昨秋、天河大弁財天社奉納演奏の前日、啓緒さんとお話する中で言って下さった「自分の中にないものは、捧げられないのよね」という言葉が、ずっと心に刻まれている。いつだって、その瞬間の自分を捧げることしかできない。それをいかに正直に、大切に、そして最大限に、心を込めて行なえるか。常々、自分なりに考えていたことではあったはずだけれど、啓緒さんの明確な言葉が、そこへあらたな光を当ててくれたように感じた。あの日を境に、声を出すとき、音を鳴らすとき、いい意味でより開き直れるようになったと思う。その道しるべを照らしてくれた啓緒さんと、またこうしてご一緒できることがとても幸せだった。

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翌朝、天河大弁財天社の節分祭へ。

天河社社家は役行者の供に祀られている前鬼・後鬼の子孫と言い伝えられており、節分祭宵の晩に「鬼の宿」として、鬼(神)を迎える。天河大辨財天社では、古来からの信仰から鬼を「神」として崇め奉り、神事儀礼においても「鬼は内」「福は内」と唱えながら福豆を撒く。
奈良県庁/国際観光課ホームページより

このように天河では、福だけでなく、鬼も迎え入れる。最初は誰もが驚くが、その歴史を知ればとても興味深いものがある。鬼の宿(鬼迎えの神事)については下のリンク先が詳しい。
http://www.tenkawa-jinja.or.jp/kongetsu/2-1oni.html

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神前での祈祷、玉串奉納が厳かに続く。天河の主祭神である弁財天は、インドの女神Sarasvatīが仏教に取り込まれ、その後、日本へ伝わったとされる。そのため、祝詞奏上の中では“オン・サラスヴァティ・エイ・ソワカ”も唱えられている(おそらく元は“Om Aim Saraswatyai Svaha”または、“Om Saraswatyai Svaha”のマントラと考えられる)。

参列のみなさんの祈りの声が響くのを、ただただ美しく感じる。遥か昔から、世界中の信仰の場には声、言葉、音があったのだ。Sarasvatīは川の化身であるとされ、そこから水と豊穣、流れるもの全て(言葉や知識、音楽など)の女神になったといわれる。音楽、芸能関係の参拝者も多いことでも有名だが、確かにここにいると、共振、共鳴を感じやすくなるような気がしている。


その後は外の護摩壇に移動して、修験の方々による護摩木のお焚き上げ。太鼓が響き、火が入ると、まるで煙が生きているかのように辺りをうねっていく。ここでも心経、祝詞が捧げられる。

火が入り、

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けむりが上がり、

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あたりはこのように。

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祭りの最後は直会(なおらい)となって、巻き寿司、汁粉が振る舞われる。年男たちによる餅まきでは「あたり」と書かれた餅をつかむと、さらに景品がいただけるという。目の前に飛んできた餅を胸元でキャッチすると、おお、「あたり」ではないか! 社務所で御神酒をいただきました。山形からいらしていた羽黒山伏・星野文紘先達とも再会。


夜は大峯山龍泉寺で行なわれる節分会、星祭りへ。

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ここでは、本堂、つまり屋内で護摩供が行なわれる。立ちのぼる炎に、ある人は龍を見て、ある人は観音様を見たという。誰が撮っても不思議な写真になっていた。

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最終日の朝は、祭りの後、さわやかな静けさに包まれた天河大弁財天社立春のお参り。そこから通称“モーソン”と呼ばれる某店(理由があって詳しくは書けない)でお土産などを購入、丹生川上神社下社、そして大阪に入りサムハラ神社への参拝の後、新大阪で解散となった。これまで節分・立春は、ひとり静かに、またはその時に付き合っていた子を連れていろいろな神社へ出かけていたが、こうして仲間たちと過ごし、体験を共有できるのもよいものだと思った。参加者全員が、このツアーの後もすこぶる好調だったようで、そういった声を聞かせてもらえるのも、本当に嬉しい。

ゆりちゃん、共に過ごせたみなさん、ありがとうございました!

幸運の御神酒。

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4月 イベント & 遠征スケジュール

4月7日(木)東京 ito m studio 
~うたうヨガ~ 新月のキルタン
https://m.facebook.com/events/1710496092531126/

4月16日(土)東京 Fusion Bar Pez
インドの旅のお話とカレーとチャイ
https://www.facebook.com/events/465815920282889/

4月17日(日)東京 Morning Lights Voice Therapy 
新講座『キルタンのリードをしてみよう! 』
http://www.morning-lights.net/#!20160417/crzw

4月23日(土)東京 銀の鈴
第五回 初歩からのボーカルトレーニングhttps://www.facebook.com/events/839007249555178/

4月24日(日)札幌 スタジオSAQRAS
春のキルタンワークショップ
https://www.facebook.com/events/975760335847146/

4月25日(月)札幌 ゆるみさろん
パーソナルレッスン
http://www.morning-lights.net/#!20160425/cusb

http://www.morning-lights.net/