UTAU-BLOG 3

by YOSHIKI HORITA from iMAGINATIONS

2015年 ありがとう。

 

これまでの人生で、もっとも面白かった2015年。大晦日に思うのは「ありがとう」ばかり。歌、声、呼吸。自分が人生をかけて取り組んでいることを実践し、また、日本全国で多くの方と分かち合うことができた。

 

今年のイベントアーカイブはこちら。下へスクロール。

http://www.morning-lights.net/#!workshop/ckij

 

 

今年初めてお会いした方もたくさんいた。大好きなことをやって、その中で出会う人たち。一見やっていることは違うようでも、志を同じくする仲間たち。類は友を呼ぶというが、人生を楽しんでいる、楽しもうとしている人たちとの出会いは年々加速していくようだ。自分に枠を決めず、閃きと直感を大切に生きると決めたら、ひとつひとつ行動の質が変わる。本当に、それをひしひしと感じているところだ。

 

 

先日、映画『大地の花咲き』をやっと見ることができた。北海道、洞爺で自然農法を実践する佐々木ファームさんのドキュメントフィルム。今年の春に札幌のヨガイベント、ヨギ市へ行った時、友人の輪島拳くんが映画のフライヤーをくれた。彼は昨年まで札幌にいたのだが、現在は佐々木ファームさんで働いている。フライヤーのURLから映画の予告編を見させてもらって、その時点で早くも涙が出た。なぜ、難しいといわれる自然農法にシフトしたのか。まだご覧になっていない方はぜひ見てみてほしい。本当に、予告だけでもかなりくる。

 

heartofmiracle.net

 

初上映イベントはスケジュールの都合で見に行けなかったのだけれど、友人の石井美也子ちゃんが東京での上映会を企画してくれた。本編では当然のように、予告を観たとき以上の涙。映画が終わった後は受付にいた美也ちゃんから「よっちゃん、すごく頷いていたね~」と言われた。本当に、共感することしきりだったのだ。

 

佐々木ファームさんは「ありがとう農法」に取り組んでいる。毎朝全員で「愛と喜びを循環するぞ!」と宣言して畑に入り、野菜には「元気か?」「ありがとう」と声をかけて回る。映画の中では、毎日ありがとうと言い続けることになったきっかけについても触れられている。「野菜の味が変わった」と、社長の村上さんは言う。

 

 

僕は、キルタンの先生であるGina Salaさんのティーチャーズトレーニング(2010年)を受けた時に、からだに挨拶をするという方法を教えてもらった。声を通して、手で触れて、からだの各部分を共鳴させていくのだ。練習の前、実際に行なってみると、びっくりするくらい声が、からだが変わる。それからも自分でいろいろと試しながら発展させて、声を出す前と終わった後に「ありがとう」と感謝を伝えることを加えてみた。長い間テクニカルな意味でのトレーニングを続けてきたが、この頃から、明らかにそれまでと違う変化が起き始めた。声や呼吸はもちろん、人生においてでも、だ。

 

音にはエネルギーが宿っている。僕がキルタンを通して学んでいるインド伝統のマントラや祈り。日本にも古くから言霊信仰がある。近年ではアファメーション(肯定的な宣言)を行なうことで、現実化が起こりやすくなるという方法もよく知られている。専門的な解説や文献よりも、僕は体感することのほうがしっくり来る実験派、実践派だ。音にする、言葉にする、共鳴、共振する。それは人生を一変させるほどの力を持つと、今なら断言できる。

 

「ありがとう」は魔法のような言葉のひとつだ。感謝は感謝を連れてくる。健康でありがとう。家族がいてくれてありがとう。友達がいてくれてありがとう。好きな人がいてくれてありがとう。ごはんが食べられてありがとう。仕事ができてありがとう。自分の行いひとつひとつに、感謝できることがたまらなく溢れている。一時間でも30分でも、行動や、目に入るものにいちいち感謝してみるといい。これを毎日続けていると、あらゆるものが感謝の対象であるということに気がつくはずだ。さらに染み付いてくると、人生に悪いことの起こりようがなくなる。だって、自分の判断以外に「悪いこと」などこの世の中に存在しないのだから。

 

 

この一年を通し振り返ってみれば反省も数々ある。けれど、それは後ろ向きなものでなく、もっと成長できるサインでもある。このからだで生きている間に、やりたいことはまだまだある。まだまだ楽しめる。まだまだ広がる。ご縁のある人たちと喜びを共有して、自分が貢献できることを大切に捧げていきたい。

 

 

今年お世話になった方、支えてくださったひとりひとりに感謝を。ありがとうございました!

 

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