UTAU-BLOG 3

by YOSHIKI HORITA from iMAGINATIONS

繋がりを辿ってみれば思い出せる感謝。


先日Facebookにこんな投稿をした。

 

ちなみに僕のFacebookでの記事は、お知らせ関係じゃなければ、基本的に<友人>か<友人の友人>までしか見られない設定となっている。でもこの時はものすごく真っすぐインスピレーションが降りてきて、見られる人には見てほしいと思って公開にした。

投稿では数行だったが、実はもっと具体的な方法があってのそれだった。

題して『繋がりを辿ってみれば思い出せる感謝のゲーム』。

簡単でいて、やれば無条件に感謝が湧いてくるし、単純に楽しくもあるので、興味を持った人はぜひやってみてほしい。


方法はこうだ。


例として、僕の友人であるYから始めてみる。
Yのことは年下だけどとても尊敬している。思いやりがあって、優しい。大らかで、時間に少々ルーズなところはあるけれど、目がキラキラしていて憎めない。純粋なのだ。いつも友人たちみんなのことを考えて、楽しませてくれる。ああ、本当にいい奴だ。好きだなあ。


では、このYを僕に繋げてくれたのは誰か?


それは、アーティスト、音楽プロデューサーのK。Kの結婚式の席で、Yと初めてちゃんと喋った。Kは同い年の親友で、僕が最も仲良くしている内のひとりだ。有言実行タイプの頼れる男で、公私共にかなりお世話になっている。誰にも言いたくないような話でも、Kとはとことん正直に、お互い打ち明けることができる。馬が合うというか、特に何がなくとも長時間一緒にいられる大切な存在だ。いやあ、助けられてるなあ。本当に助かってるよ。ありがとう。ありがとう。


では、そんなKを僕に繋げてくれたのは誰か?


それは、DJ、クリエエイター、ライターの顔を持ち、どれをとってもかっこよすぎるぜ友人のT。Tたちと大勢で開催した忘年会でKと会った。TとKは学生時代の同級生、つまりTも僕も同い年。Tとはベタベタした関係ではないが、いろいろな場所で一緒に過ごしていることが多い。仲間のイベントや、ホームパーティーなどにもお互い声を掛け合う仲。ライターという仕事を長く第一線でやっている彼は、いつもシンプルで的確な言葉を僕にくれる。おお、Tくんの言葉で残ってるのあるなあ。会えてよかったなあ。


では、Tを僕に繋げてくれたのは?


それは、DJのI。Iとは、特に20代の頃、本当によく遊んだ。クラブや、野外のパーティーにもいっぱい一緒に行った。僕はかつて(何を血迷ったか)DJをやっていた時期もあるのだけれど(けっこうマジで)、レコードの繋ぎ方を教えてくれたのはIだ。Iは音について素晴らしく感性が研ぎすまされていて、彼が勧める曲に間違いのあった試しがない。よく家で、お互いたくさんの音を持ち寄って、夜な夜な踊ったり、語ったりしていた。彼の家はある種のサロンのように、異ジャンルの人々が集う面白い場だった。彼にはいっぱい出会いをもらったし、いい曲をいっぱい教えてもらった。影響を受けたなあ。仲間でもあり、先生でもある。彼が地元に帰ってからは全然会えてないなあ。


では、Iを繋げてくれたのは?


それはJ。彼は…


このように、思いつく人をスタートとして(仲がいい、大好きな人がいい)、その人との出会いをくれたのは誰か? どこか? を遡っていくのだ。僕が書いたように、その相手と出会ってよかったと感じることを上げていくとさらに気持ちいい。最初の人か、二人目からもう胸が感謝で溢れてくる。これだけで、どこにいても幸せになれる。



しかし、このゲームにはまだ先がある。むしろここからが本題だ。


このように辿っていくと、長くなればなるほど、現れる種類の人がいる。

それは、自分にとってやや複雑な感情が残ってしまっている人だ。けんか別れ、誤解のまま、かつてのパートナーだったり、伝えたいことを伝えられずそのままになっていたり。その人を思うと、胸がちくりと痛むような。

もしそうなったとしたら、我慢することはない。その痛みを今の目線でしっかり味わえばいい。今だったら水に流せるかもしれないし、やっぱり、どうしても許せない相手かもしれない。この瞬間に思うことを、ただ正直に感じてみるのだ。辛くても正直に。

ここで、いったんスタートに、僕の場合はYまで戻る。


ああ~、大好きなYじゃないか! なんだろう、この安心感は!!


でも、


でも、


Yと出会えたのは、


あの時、この人がいてくれたおかげだったんだ。


そしてもう一度、今ここで感じることに意識を向けてみる。


無条件に感謝があふれてくる


・・・のではないだろうか?


そうしたら、またここから出会いを辿っていくのだ。



このゲームは先日、広島から帰る新幹線の中で浮かんできたものだった。

広島の福ちゃんとは、どこで、どうやって出会ったんだっけ? というところから始まった。おもしろくて、おもしろくて、思いつくままに続けてみた。広島から新横浜まで、けっこう長い、4時間くらい。

気づいたら涙ぐんでました、あたし。

すべての出会いに、どでかい意味が隠されていたのだと。あらためて。

無意味な出会い、ひとつとしてなし。

福ちゃん、きっかけをくれてありがとう!


他にも感じることはたくさんあったのだけれど、僕の言葉でイメージが限定され過ぎないように、まずは一度やってみてほしい。感じるままを味わってみてほしい。どこまでも気持ちよく進めることもあるだろうし、スタートを変えても何度も登場する人がいるかもしれない。いずれにしても、その中の誰かひとりでも欠けていたら果たして同じ人生だっただろうか。それぞれに今へと繋がる壮大なストーリーがあるのではないだろうか。もし気が向いたら、そこで感じたことを聞かせて下さい。聞かせてもらったら、きっと僕もまた幸せな気分になれる。


いやー、感謝しかないわ。

 

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