5月後半から、帰国後の予定いろいろ
Masumi Lacosteさんとの合同リトリートのため、バリ島ウブドへ向けて出発。
『〜バリの神様に捧げる〜 キルタン&チャクラの旅 in バリ島ウブド』
https://chakrawork.jp/events/2018-yoshiki-ubud-retreat/
バリ滞在中は更新ができるかどうか分からないので、帰国してからすぐのイベントなどの予定をもう一度書いておきます。夏のリトリートについても、まずは日程だけアップします。
・5月26日(土)東京 Morning Lights Voice Therapy
『Kirtan Song and Harmonium Lesson』vol.23-1
* 満席・キャンセル待ち
・5月27日(日)東京 Morning Lights Voice Therapy
『Kirtan Song and Harmonium Lesson』Vol.23-2
* 満席・キャンセル待ち
・5月28日(月)東京 スタジオヨギー新宿west
三回連続講座『伝わる声の育て方 2』
・6月1日(金)札幌 豊平館
『クリスタルボウル & キールタンの夕べ-うたと祈りと音-』with なーや(クリスタルボウル)
・6月2日(土)小樽 ヨガスタジオ Yuju
『花曼荼羅とキールタン with 堀田義樹 vol.2』
・6月5日(火)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『プライベート ボイスレッスン』
* 満席・キャンセル待ち
・6月6日(水)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『キールタンのリードをしてみよう! in 神戸 3』
* 満席(お問い合わせ下さい)
・ 6月6日(水)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『本来の自分につながるボイスワーク 3』
* 満席(お問い合わせ下さい)
・6月7日(木)神戸 スペースわに
『ボイスワークとキールタンの夕べ』
・6月10日(日)東京 高尾 浄福寺
『高尾ワンデイリトリート CHAKRA WORK & KIRTAN』with Masumi Lacoste
・6月14日(木)東京 ito m studio
『新月のKIRTAN』
・6月16日(土)東京 アトムCSタワー
『Inokakuru-yuki × Ague exhibition オープニングセレモニー』with ∀KIKO, 坂口火菜子
・6月22日(金)新潟 角田山妙光寺
『KIRTAN ワークショップ』
・6月23日(土)新潟 Umi Cafe DONA
『SUNSET KIRTAN LIVE』
夏のリトリート情報 順次更新中
・8月3日(金)〜6日(月)屋久島
『ヨガ & キールタン 屋久島リトリート』with ぬん
・8月18日(土)〜20日(月)新潟 佐渡島
『大人の夏休み 佐渡リトリート』with サトケン, MEG
・9月6日(木)〜9日(日)屋久島
『チャクラワーク & キールタン 屋久島リトリート』with Masumi Lacoste
最新の情報はスタジオホームページ http://www.morning-lights.net/ から。
怖れるなかれ - いま読むべき名著
今年の一月以降、僕に会った人へ、もれなく勧めている一冊がある。
怖れるなかれ / サティシュ・クマール, ビノーバ・バーべ・著
ビノーバ・バーべを知る人は日本にどれくらいいるのだろうか。マハトマ・ガンディーの第一後継者として生涯、非暴力・不服従運動を指導した偉人。『怖れるなかれ』は、日本でビノーバを紹介した最初の本かもしれない。僕もこの本で知ったことを恥じずに告白しよう(ちなみにインドの友人たちへ「ビノーバを知っているか」と尋ねたら、ほとんどがYESと答えた)。なぜこれほどの人物を知らずにいたのかという驚きと、いま出会うことができたという感謝が混ざり合った読後であった。いや、そんな単純なものではない。「感動しました」では終わらない、人生を揺るがされる一冊だったのだ。
実は最初、なかなか読み進めることができなかった。1ページ、1ページ、めくるごとに「では、お前はどう生きているのか」と、問いかけられているようだった。すべてが大地にしっかりと根ざした、力強い言葉、言葉をとおしたエネルギー。時々、深く感じすぎて猛烈にしんどかったくらいだ。2月からのインド旅でもバッグに入れた。旅の中で、やっとじっくり読むことができた。インドにいる間はいつも細かい予定を立てず、時間(時計)を気にしないから、だったのかもしれない。そしてビノーバとサティシュの母国ということもあったかもしれない。ゆっくりと、確実に、染み込んでいくのを感じた。
インドにいる間に更新したブログ記事の中で、敬愛する星野道夫さんの名著『旅をする木』から、下の箇所を引いた。『怖れるなかれ』には、この問いかけと同じものを感じている。
「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか。いや、やっぱり言葉で伝えられたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」
旅をする木 / 星野道夫・著 より
親、子、学ぶ者、伝える者、つまりすべての人へ紹介したい一冊。日本での刊行に力を注いで下さった辻信一さん、上野宗則さん、翻訳の中久保慎一さんへ、心から感謝。そして、購入しようとしていたまさにその時、僕にこの本をプレゼントしてくれた、滋賀の花有子さんにも特大の感謝を。その一冊は、北インド・リシケシでいつもお世話になっているcafe okaeriのミチコさんへ、恩送りとしてプレゼントさせていただいた。今はcafe内の本棚で、多くの旅人の手と心に触れていることだろう。
『旅をする樹』と同様、引用したい箇所がとても多い本だ。これを書くにあたり選ぶことができなかったので、「今日必要な一文を」と直感で開いたページから。
しかし人間は、平静な心をつくり出すことができるのです。この世のすべての生きものが、ありがたい友のような存在と思えるのが本当です。
「自分を信じるのと同じように、すべての生きものを信頼する」
それが本当です。一体何を怖れるのでしょう? この世のすべては純粋で、神聖です。宇宙は素晴らしい。そこに何の問題もありはしません。もし何かまずいことがあれば、それは自分の目の問題です。自分が見るもの、それが世界です。もし赤色の眼鏡をかけたら、世界は赤く燃えているように見えるでしょう。「美は見る人の目の中にある」というわけです。
第4章 ワンネス スピリチュアリティと行動の哲学 より
感謝は言葉だけでなく行為へ代えたい。多くの人と共有したいという思いで、現在、僕の関わるイベントでは販売スペースも設けている。ぜひその手に取ってみてほしい。
スケジュール更新
ひとりでインドを旅していると、毎度いろいろなことが起こる。
三年前のヴァラナシ、謎の腹痛により遠ざかる意識。起き上がることすらできない。iPhoneに手は届いたが、Wi-Fiの電波は届かない。一日中のたうち回り唸りながら、浮かんでくるのはろくでもないイメージばかり。子供の頃「死んだらどうなるんだろう」と考えた時にやってきた、あの感じ。泥に埋まっているような孤独感。不安。
視線も定まらず、部屋の中の粒子が粗くなる中で、ふと、
「日本に帰ったら、この日のことを笑い話にして聞かせてやれ」と思った。
今でもよく憶えている。瞬間、内側からだんだん力が蘇ってきた。うだるような暑さの中、悪寒に震える手を擦り合わせながらも、可笑しくて堪らなくなったのだ。声を上げて笑っていると、いつの間にか心が、それから体が、ずいぶん楽になっていた。
異国の地で、胃袋を絞られるような痛みと引き換えに、この日あらためて思い出すことができた。
なんでも笑いにしてしまおう。
そして、聞かせよう。共有しよう。そう思える人がいてくれることのありがたさよ。
笑い、に抵抗がある状況であれば(人の生き死にに関わる時とか)、学び、に置き換えてもいい。いずれにしても、それを自分だけのものに留めず、自ら繋がりを感じに行くことが、生命を奮い立たせてくれる秘訣のようだ。たとえ会えない時にでも、今すぐ触れられなくとも、自分を助けてくれている存在があることを忘れてはならない。
∞
5月と、6月のスケジュールも、お知らせできる分まで公開しました。会える、触れられる、話ができる。それは人生における巨大な宝物。同じ時間を過ごせるミラクル、ぜんぶ大事にしたいと思っています。
・5月4日(金)~6日(日)奈良 生駒クンダリーニヨガセンター
『2018 Kirtan Camp ~キールタン合宿~』
・5月9日(水)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『キールタンのリードをしてみよう! in 神戸 2』
* 満席(お問い合わせ下さい)
・5月9日(水)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『本来の自分につながるボイスワーク 2』
* 満席(お問い合わせ下さい)
・5月12日(土)山梨 八ヶ岳 ストローベイルハウス藁舎
『Kirtan in Yastugatake』
* 残席わずか
・5月15日(火)東京 ito m studio
『新月のKIRTAN』
・5月18日(金)〜23日(水)バリ島 ウブド
『キルタン&チャクラリトリート』with Masumi Lacoste
・5月26日(土)東京 Morning Lights Voice Therapy
『Kirtan Song and Harmonium Lesson』vol.23-1
* 満席・キャンセル待ち
・5月27日(日)東京 Morning Lights Voice Therapy
『Kirtan Song and Harmonium Lesson』Vol.23-2
* 残席わずか
・5月28日(月)東京 スタジオヨギー新宿west
三回連続講座『伝わる声の育て方 2』
・6月1日(金)札幌 豊平館
『クリスタルボウル & キールタンの夕べ-うたと祈りと音-』with なーや(クリスタルボウル)
・6月2日(土)小樽 ヨガスタジオ Yuju
『花曼荼羅とキールタン with 堀田義樹 vol.2』
・6月5日(火)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『プライベート ボイスレッスン』
・6月6日(水)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『キールタンのリードをしてみよう! in 神戸 3』
* 満席(お問い合わせ下さい)
・ 6月6日(水)芦屋 ディ・エステ・ガーデン
『本来の自分につながるボイスワーク 3』
* 満席(お問い合わせ下さい)
・6月7日(木)神戸 スペースわに
詳細は近日公開
・6月10日(日)東京 高尾 浄福寺
『高尾ワンデイリトリート CHAKRA WORK & KIRTAN』with Masumi Lacoste
・6月14日(木)東京 会場未定
『新月のKIRTAN』
・6月16日(土)東京 アトムCSタワー
『Inokakuru-yuki × Ague exhibition オープニングセレモニー』with ∀KIKO, 坂口火菜子
最新の情報はスタジオホームページ http://www.morning-lights.net/ から。
帰国前のメモ
いつの間にか見慣れていた景色が、もう一度新鮮に見えてくる。
好きで過ごしている場所を離れるのは寂しい。
同時に、この美しき名残惜しさが、あらたな力をぐぐぐと引き上げてくれてもいる。
出合って知ること。離れて知ること。また出合って知ること。また離れて知ること。
珍しい嵐の後で、今日のリシケシはとても穏やかな青空に囲まれていた。
帰ってきたいと思える場所があり、また会いたいと思える人がいる幸せ。
寂しさもまた、とてもありがたいものに感じられる。
つくづく、インドは色彩の豊かな国だなあと思う。目に見えるだけではなく、場所や人が持つ色(のようなもの)が強いのだ。それは時に眩しく、時に激しく、凸凹で、調和して、とにかく、とてもいきいきとうごめいている。インドにはインドの良さがあり、また問題もあるのだろうし、日本には日本の良さがあり、やはり問題もあるのだろう。どちらがいい、なんてことは単純に比較できない。ただ、インドに来るたび「感じる」部分が強く引っ張られるという、まさしく実感と呼べるものなら確かに存在する。ここでは思うようにいかないことも多々起こるけれど、それは自分の中で固まりつつあった箇所が揺さぶられる体験でもある。どちらがいいとは言えないが、時に揺さぶられながら、様々な色を感じられるのが、自分では好きだ。動いている水が腐らないように、きっと、人間の心も動かした方がいいに違いない。
リシケシで、いつも安心して食事させてもらえる貴重な食堂 Cafe Okaeri の店主Michikoさんと、先日どんな流れからだったのかこんな会話をしていた。
「人は昔テレパシーで通じ合っていたんだろうね」
別段、スピリチュアル方向に偏った話ではない。言葉の始まりはそもそも感覚の置き換えであり、共通認識や記憶のための記号のひとつだったはずだ。記号が生み出される前には、当たり前だが、今ここで何かを感じている自己がある。言葉になる以前の、純粋で、むき出しの何か。それは説明できないが、あるには、ある、ということはきっと誰にでも分かる何か。自分だけではなく、たぶん目の前にいる人にもある何か。もちろん言葉で伝えることも、たとえば肌で触れ合うことも、とてもすてきな行為のはずだ。でも、もっと強力なのは、見えないその何かでお互いが繋がっている、という感覚だと思う。頭も、体も、時々ウソをつくが、感じる領域にウソは入り込めない。言葉が生まれる前のコミュニケーション。それが一体どのようなものであったのか、二人で想いを馳せていた。
お店の外では馴染みのワンコ達が、適当な距離で、この上なく心地好さそうに寝そべっている。どうして、そこで、ご一緒に? と問うたところで、彼らは「ワン」と答えるだけであろう。今そうしているという事実だけが、そこには存在している。説明できることなんてものは、本当は、全体の中のほんのひとかけらに過ぎない。考える前に、感じている。それを忘れずいるだけで、テレパシーとは言わないまでも、全てとの関わりが少し楽になりはしないか。伝える、伝わる、そこには多様なかたちがあるのだから。
ひとつ、大好きな本から、大好きな箇所を紹介したい。以前にもどこかで書いたかもしれないが、旅によく持っていく一冊です。
「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか。いや、やっぱり言葉で伝えられたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」
旅をする木 / 星野道夫・著 より
日本に帰ったら会いたい顔、聞きたい声が、どこからか浮かんでくる。こういう瞬間も本当にいいものだ。
帰国後のスケジュールまとめ
毎年の恒例インドにて。久しぶりの更新。
今回は通い慣れた北インドを離れ、初めて南に足を踏み入れた。現在、聖地ティルヴァンナマライに滞在している。このあたり↓
2月18日から25日までのリシケシリトリート(延泊組は+ヴァラナシで28日まで)、昨年に続いて二回目となった今回も、大きなお恵みの中で無事にゴールすることができた。自分にとっても、実に貴重な経験をさせていてだいたと実感しているところだ。少しずつ文字にもしていきたいと思うが、これまでの様子は、Instagram、Facebookで公開しているので、そちらもご覧いただきたい。
さて、帰国してからの予定がホームページで続々と更新されている。心をこめて準備して下さっている全国の主催者様のためにも、まずはこちらの各イベントから、しっかりご案内していきたい。この旅で受け取ってきた素晴らしい体験を分かち合えることが、今からとても楽しみでならない。多くの方とお会いできますように。
以下、イベント名をクリックするとお知らせページへジャンプします。
・3月17日(土)東京 銀の鈴
『新月のキルタン』* 堀田義樹は渡印中につき不在ですが、休まず開催いたします。
・4月1日(日)東京 アトムCSタワー
『Moonlight』 豪華出演者陣によるセッションコンサート
・4月7日(土)東京 Morning Lights Voice Therapy
『第22回 キルタンのリードをしてみよう!』* キャンセル待ち
・4月8日(日)東京 Morning Lights Voice Therapy
『第22回 キルタンのリードをしてみよう!』追加枠 * キャンセル待ち
・4月14日(土)名古屋 アクテノン
『春のキールタン』
・4月15日(日)名古屋 KORG EXTREME
『プライベートレッスン 』 6枠
・4月16日(月)東京
『新月のキルタン』*詳細は近日公開
・4月18日(水)神戸 ディ・エステ・ガーデン
『キールタンのリードをしてみよう! in 神戸』三回連続講座 1
・4月18日(水)神戸 ディ・エステ・ガーデン
『本来の自分につながるボイスワーク』三回連続講座 1
・4月21日(土)東京 スペースMURO
『Kirtan with Lakshmi Miyuki & Yoshiki Horita』
・4月23日(月)東京 スタジオヨギー新宿west
『伝わる声の育て方』三回連続講座 1
・5月4日(金)~6日(日)生駒クンダリーニヨガセンター
『2018 Kirtan Camp ~キールタン合宿~』
・5月9日(水)神戸 ディ・エステ・ガーデン
『キールタンのリードをしてみよう! in 神戸』三回連続講座 2
・5月9日(水)神戸 ディ・エステ・ガーデン
『本来の自分につながるボイスワーク』三回連続講座 2
・5月12日(土)山梨 八ヶ岳
『Kirtan in Yastugatake』* 詳細は近日公開
・5月18日(金)~23日(水)バリ島 ウブド
『キルタン&チャクラリトリート』with Masumi Lacoste
詳細、お問い合わせはMorning Lights Voice Therapyまで。
こちらはリシケシ、ラクシュマンジュラから見る夕暮れのガンガー。好きな景色。
Kirtan 日本におけるカナ表記について
思えば数年前まで、日本でKirtanという言葉を聞くことは、決して多くありませんでした。
時は流れ、昨年後半には、Kevin James、Daphne Tse、そして僕の師であるGina Salaと、世界的に著名なKirtanistが続けざまに来日。そこへ本当にたくさんの方々が集うという、胸の奥が熱くなるような場の中で、なんというか、あたらしい幸福感に包まれていました。
僕のスタジオMorning Lightsや、facebookへの問い合わせも、特にこの二、三年はKirtanについてが大幅に増えました。インド滞在中の他は、長い間ひとりで、あるいは少人数で行なってきたことが、年を重ね、少しずつ、仲間との時間になってまいりました。個人としては、行ないも気持ちも始めた頃と変わりませんが、日本でも多くの方にとって大切なものとなっていることを、嬉しく見つめているところです。
さて、以前は日本で「キルタン」と表記されていることが多かったのを、ご存知の方もいらっしゃると思います。最近では、よりインドでの発音に近い「キールタン」表記が多いようです。時々質問も受けるのですが、このように説明をしています。つまり、かつてKirtanの機会を知るには、自分がそうだったように、おそらく「キルタン」表記のほうが見つけやすかったと思うのです。そのため僕も、シェアを始めた頃から慣習的にそうしておりました。
ここ数年の日本におけるKirtanの広がりは、正直、全く予想がつかなかったものです。けれど現在、自然な流れの中において「キールタン」表記のほうが、より多くの方にとって出合いやすい機会となるのであれば、交通整理といいますか、揃えてゆくのがよいのだろうと感じています。以前から少し気にはなっていたのですが、遠征中の立春の日にふと思い立ち、久しぶりに帰宅した今日さっそく書かせていただいた次第です。
今年は「新月のキルタン」が定期開催を始めて6年目、毎月の練習会「キルタンのリードをしてみよう」が3年目。どちらも春からは名称をあらためてまいります。当然ながら内容は何も変わりません。今後もみなさんと美しい祈りの時間をご一緒できれば幸いです。
ところでYogaもまた「ヨーガ」と「ヨガ」表記があることはみなさんご承知の通りで、神様の名であっても、例えばシバとシヴァ、サラスワティとサラスヴァティ、文字は違えどもちろん同じです。自分としては表記へのこだわりが余りないのですが、今後さらに多くの方にとって役立つように、このような表明をさせていただきました。ともかく大切なのはその本質であるというのが僕の考えです。
何より、こういったお知らせをできるほどに、日本でKirtanが広がっている状況が本当に幸せです。お読みいただき、心よりありがとうございました。
om tat sat
今年も、もうすぐインドへ出発です。
more info:
Morning Lights Voice Therapy
ありがとう2017年
大掃除をしながら、しばらく同じ場所に置いてあった「後回しにしていたもの」を動かすと、見えない何かもふわっと動くのを感じる。ああ、意思を持って動かすということが、本来そのものが持っているいのちを活かすのだなあと直感的に思う。
今年も多くの土地へ訪れることができた。多くの人と一緒に、心も、体も、たくさんの感動に触れることができた。自分にとって一番大好きで、大切にしている、歌と声にまつわること。毎日それに取り組めて、分かち合える機会をいただけている幸せ。年の瀬に、こうして静かに振り返ると、浮かんでくるのは感謝ばかりだ。
長く続けていればチャレンジもたびたびやってくる。同じことを、同じ気持ちで行なっているはずでも、いろいろな変化がある。大きな喜びも、予期せぬ悲しみもあった2017年。それでも、あらゆる場面が、今の自分にしか味わえない、かけがえのないものだ。その特別な瞬間を受け取りながら、目の前のことを丁寧に行なうと、次に進む道が開かれる。そして開かれた先には、いつでも人の存在が見える。ひとりでは何もわからない。誰かがいてくれることで、その分だけ自分を知るのだと思う。つながりを、ご縁を通して、そのような気づきを本当に多くいただいた一年だった。
2018年も、お互いに健康で、このいのちを本来の目的のために活かすことができますように。共に喜び合い、成長できますように。今日まで出会えたすべての人へ、ありがとうございます。あなたがわたしを創ってくれているのです。
Lokah Samastah Sukhino Bhavantu